新型コロナウイルス感染症（以下「COVID-19」という。）の拡散が続いているため、マスクおよび手指消毒剤等の韓国内における保健物資の需給が困難になっており、世界的な景気低迷と海外工場の閉鎖による原材料・副資材の需給の困難等により、韓国の輸出入企業の被害が急速に拡散しています。
これを受け韓国政府は、保健物資需給に関する規制を強化する一方、輸出入企業に対する税政支援策を設けており、今後追加的な支援政策が発表されるものと見込まれています。
以下では、COVID-19の流行により、新しく施行される保健物資需給に関する緊急需給調整措置と、関税に関する主な税政支援策および主要交易国の現地動向を中心に検討します。
1. 保健物資の緊急需給調整措置の実施
2. COVID-19に関する主な税政支援
(1) 輸入マスクおよびMBフィルター割当関税の緊急施行
(2) COVID-19被害企業に対する特別税政支援の施行
(3) COVID-19による原材料・副資材の緊急航空輸入時における関税負担の緩和
3. 主要交易国の現地動向
(1) 米国
(2) 欧州連合（EU）
(3) アセアン
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